第42回日本母体胎児医学会学術集会

ご挨拶

 このたび、2019年8月23日(金)~24日(土)に、ホテルグリーンパーク津(三重県津市)において第42回日本母体胎児医学会学術集会を開催させていただきます。津駅に直結したホテルですので、名古屋から約1時間でおいでいただけます。三重県では、はじめての開催となり、このような機会をいただきましたことを、日本母体胎児医学会会員の皆様に心より感謝申し上げます。

 本学術集会のテーマは、「母体胎児医学と他領域の融合」といたしました。今や、18人に1人が高度生殖医療で生まれています。そのほとんどが、凍結受精卵や胚を用いており、この生殖医療との関わりを改めて見直すことが大事だと思います。妊娠の高齢化が進むにつれて、子宮頸がんをはじめとする悪性腫瘍合併妊娠が大きな問題として提起されています。本学術集会では、同じ産婦人科学の中で、生殖医学と婦人科悪性腫瘍学との接点を探ろうと思っております。

 招待講演として、胎児、新生児脳障害をはじめ、胎児生理学の第一人者であるニュージーランド、オークランド大学のLaura Bennet先生と、population based study として早産を研究し、実際に具体的な介入によって減少をみた西オーストラリア大学のJohn P. Newnham先生のお二人にご講演頂く予定です。
 また、胎児心拍数モニタリング、胎児超音波診断の他、新しい母体胎児医学の発表を広く求めたいと思います。

 三重県は、伊勢神宮を始めとした様々な観光地、松阪牛・伊勢海老などのグルメも豊富な地域です。学会に合わせて足を伸ばしていただければ幸いです。津から世界へ、新たな周産期医学のきっかけとなることを祈念しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。


第42回日本母体胎児医学会学術集会
会 長 池田 智明
(三重⼤学医学部産科婦⼈科学教室 教授)